タマゴケの植え方や育て方、増やし方をまとめています。
また、苔テラリウムの作り方をこちらの記事で紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
タマゴケの特徴とは?
タマゴケは、タマゴケ科に属するコケ植物です。北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布し、日本では全国の低山地から高地のやや明るく湿った場所の土上や岩上に群生しています。
タマゴケの特徴は、以下のとおりです。
- 植物体は黄緑色で、茎は高さ4~8cm、赤褐色の仮根を密につける。
- 葉は披針形であるが乾くと縮み、長さは4~6mm。
- 朔はほぼ球形で、長さ約1.5~2.5cmの朔柄の先につく。
タマゴケは、冬場に旺盛に成長し、暑い時期は成長がゆっくり、あるいは成長が止まります。また、タマゴケの朔は、2月頃になると、タマ状の姿を現し、その姿が非常に可愛らしい苔です。
タマゴケは、観賞用として人気があり、苔テラリウムや盆栽などによく用いられます。また、タマゴケは、土壌の保水性や保肥性を高める効果があるといわれており、庭園や公園などの緑化にも用いられています。
タマゴケの基本的な育て方
タマゴケの育て方は、以下のとおりです。
栽培環境
タマゴケは、日当たりがよく、風通しの良い場所を好みます。ただし、直射日光に当たると葉が枯れてしまうため、明るい日陰で育てましょう。また、夏の暑さには弱いため、、夏場は人が快適に感じる程度にエアコンなどで管理した環境におくと痛まずに夏を越すことができます。
用土
タマゴケは、水はけと保水性のバランスがよい用土を好みます。市販の苔用培養土や、赤玉土小粒や鹿沼土小粒を混ぜ合わせた用土が適しています。
植え付け
タマゴケは、茎の下部を1~2cm程度切り、用土に挿して植え付けます。植え付け後は、たっぷりと水を与えましょう。
水やり
タマゴケは、常に湿った状態を好みます。水やりの頻度は、季節や気温によって異なりますが、基本的には、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
タマゴケの増やし方
タマゴケの増やし方は、以下の2つがあります。
葉挿し
タマゴケの葉を細かく刻んで、用土に蒔く方法です。葉挿しは、最も簡単な増やし方です。
- タマゴケの葉をハサミで細かく刻みます。
- 用土を湿らせ、葉をまきます。
- 葉が乾かないように、霧吹きなどで水を与えます。
挿し木
タマゴケの茎を切り取って、挿し木する方法です。挿し木は、葉挿しよりもやや難しい増やし方です。
- タマゴケの茎を、根元から1~2cm程度切り取ります。
- 用土を湿らせ、茎を挿します。
- 茎が乾かないように、霧吹きなどで水を与えます。
葉挿しの注意点
葉挿しをするときは、葉を乾燥させないように注意しましょう。また、用土は、水はけと保水性のバランスがよいものを使いましょう。
挿し木の注意点
挿し木をするときは、茎を挿す前に、傷口を乾燥させましょう。また、用土は、水はけと保水性のバランスがよいものを使いましょう。
どちらの方法でも、タマゴケは、冬場に旺盛に成長するため、冬場は特に増やしやすい時期です。
タマゴケとスナゴケの違い
タマゴケとスナゴケは、どちらもコケ植物ですが、以下のような違いがあります。
項目 | タマゴケ | スナゴケ |
---|---|---|
分類 | タマゴケ科 | スナゴケ科 |
分布 | 北半球の温帯から亜寒帯 | 世界各地 |
生育環境 | やや明るい日陰 | 日当たりのよい場所 |
葉の形 | 披針形 | 楕円形 |
朔の形 | 球形 | 円柱形 |
栽培の難易度 | やや難しい | 比較的容易 |
タマゴケは、北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布するコケ植物です。やや明るい日陰で、常に湿った状態を好みます。葉の形は披針形で、朔は球形をしています。栽培は、やや難しいといわれています。
スナゴケは、世界各地に分布するコケ植物です。日当たりのよい場所で、乾燥気味の環境を好みます。葉の形は楕円形で、朔は円柱形をしています。栽培は、比較的容易といわれています。
具体的には、以下の点が大きく異なります。
- 分布:タマゴケは北半球の温帯から亜寒帯にかけて、スナゴケは世界各地に分布しています。
- 生育環境:タマゴケはやや明るい日陰を好み、スナゴケは日当たりのよい場所を好みます。
- 葉の形:タマゴケの葉は披針形で、スナゴケの葉は楕円形です。
- 朔の形:タマゴケの朔は球形で、スナゴケの朔は円柱形です。
- 栽培の難易度:タマゴケは栽培がやや難しいといわれていますが、スナゴケは比較的容易に栽培できます。
このように、タマゴケとスナゴケは、分布や生育環境、葉の形、朔の形、栽培の難易度など、さまざまな点で異なるコケ植物です。
タマゴケとスギゴケの違い
タマゴケとスギゴケは、どちらもコケ植物で、見た目が似ていることから、混同されることがよくあります。しかし、両者には、以下のような違いがあります。
項目 | タマゴケ | スギゴケ |
---|---|---|
分類 | タマゴケ科 | スギゴケ科 |
分布 | 北半球の温帯から亜寒帯 | 世界各地 |
生育環境 | やや明るい日陰 | 日当たりのよい場所 |
葉の形 | 披針形 | 線形 |
朔の形 | 球形 | 円柱形 |
栽培の難易度 | やや難しい | 比較的容易 |
タマゴケは、北半球の温帯から亜寒帯にかけて広く分布するコケ植物です。やや明るい日陰で、常に湿った状態を好みます。葉の形は披針形で、朔は球形をしています。栽培は、やや難しいといわれています。
スギゴケは、世界各地に分布するコケ植物です。日当たりのよい場所で、乾燥気味の環境を好みます。葉の形は線形で、朔は円柱形をしています。栽培は、比較的容易といわれています。
具体的には、以下の点が大きく異なります。
- 分類:タマゴケはタマゴケ科、スギゴケはスギゴケ科に属しています。
- 分布:タマゴケは北半球の温帯から亜寒帯に、スギゴケは世界各地に分布しています。
- 生育環境:タマゴケはやや明るい日陰を好み、スギゴケは日当たりのよい場所を好みます。
- 葉の形:タマゴケの葉は披針形で、スギゴケの葉は線形です。
- 朔の形:タマゴケの朔は球形で、スギゴケの朔は円柱形です。
- 栽培の難易度:タマゴケは栽培がやや難しいといわれていますが、スギゴケは比較的容易に栽培できます。
このように、タマゴケとスギゴケは、分類や分布、生育環境、葉の形、朔の形、栽培の難易度など、さまざまな点で異なるコケ植物です。
コメント