コウヤノマンネングサの植え方や育て方、増やし方をまとめています。
また、苔テラリウムの作り方をこちらの記事で紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
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コウヤノマンネングサの特徴とは?
基本的な特徴
- 科目:コウヤノマンネングサは、マゴケ綱イヌマゴケ目コウヤノマンネングサ科に属します。
- 外観:日本国内で最大の苔の一つで、美しい姿が特徴です。小型のヤシの木に似た見た目を持ち、濃い緑色の葉を持つ大型の苔です。
- 名前の由来:高野山で御札の中にこのコウヤノマンネングサを乾燥させたものを封入して魔よけの霊草として使われたの外観が高野山の風景に似ていることから名付けられました。
生育環境
- 自生地:湿った土地に自生し、特に沢沿いの日陰や湿った土中に群生します。
- 日照条件:直射日光を苦手とし、高湿度の環境を好む植物です。木漏れ日が入る程度の日陰が適しています。
観賞価値
コウヤノマンネングサは、その独特の美しい外観から、観賞用としても人気があります。特にテラリウムや苔玉などの小さなガーデニングにおいて、その美しさを発揮します。
コウヤノマンネングサの基本的な育て方
適切な環境の設定
- 光の条件:コウヤノマンネングサは直射日光を苦手とし、木漏れ日が入る程度の日陰が適しています。
- 水分管理:高湿度の環境を好むため、定期的な水やりが必要です。葉が乾いてくると枝葉が閉じてくるので、閉じる前にしっかり霧吹きで軽く水をあげるようにして、常にみずみずしく枝葉が開いている状態を保ちましょう。
土壌の選択
- 土の種類:湿った土地に自生するため、保水性が良く、水がたまらない程度の排水性と通気性がある富士砂や溶岩石を砕いた小石などが適しています。
- 鉢の選定:通気性の良い鉢を選びます。排水の良い土を使用し、過湿を避けます。
育成のポイント
- 温度管理:夏の暑さに弱いため、過度に高温にならないように注意が必要です。
コウヤノマンネングサの植え方
植え付けの準備
- 適切な土選び:コウヤノマンネングサは湿った土地に自生するため、保水性が良く、水がたまらない程度の排水性と通気性がある土が適しています。
- 容器の選定:通気性の良い鉢を選びます。排水の良い土を使用し、過湿を避けるために底に排水穴がある鉢が望ましいです。
植え付けの手順
- 土の準備:選んだ土を鉢の底に均等に敷き詰めます。
- コウヤノマンネングサの配置:コウヤノマンネングサを優しく広げ、土の上に置きます。根元を軽く土で覆うことで、安定させます。
- 水やり:植え付け後、霧吹きで軽く水を吹きかけます。この時、土が湿る程度に留め、過湿にならないように注意します。
植え付け後の管理
- 光と湿度の管理:コウヤノマンネングサは木漏れ日が入る程度の日陰と高湿度を好むため、適切な環境を維持します。
- 定期的な水やり:枝葉が乾燥して閉じる前に、霧吹きで水を与えます。乾燥を防ぎつつ、過湿にならないようにバランスを取ります。
コウヤノマンネングサの増やし方
まき苔による増殖
コウヤノマンネングサは、まき苔という方法で増やすことができます。まき苔は、コウヤノマンネングサの茶色く変色した株の茎の部分を2~3cmほどの間隔で刻み、水で湿らせた土の上に均等に撒いて増やす方法です。
まき苔の方法は、以下のとおりです。
- 育苗用容器に用土を入れ、霧吹きで湿らせておきます。
- コウヤノマンネングサの茶色く変色した株の茎の部分を2~3cmほどの間隔でハサミでカットします。葉の部分は細かく刻みすぎると芽が出るのに時間がかかるので、葉の部分はそのまま切って1株まるごと蒔きゴケにします。
- カットしたコウヤノマンネングサを集めて、用土の上に置きます。
- 霧吹きで再度水やりします。水やりは、霧吹きで乾燥したときに行います。
コウヤノマンネングサが茶色くなる原因と対処法
原因
- 乾燥:コウヤノマンネングサは乾燥に弱く、十分な水分が得られていない場合に茶色く変色することがあります。
- 高温:夏の暑さに弱いため、高温状態が続くと葉が茶色く変色することがあります。
- 過湿:過湿状態が続くと、根腐れを起こし茶色く変色することがあります。
対処法
- 水やりの改善:乾燥が原因の場合は、霧吹きで軽く水を吹きかけ、土の湿度を保つようにします。水やりの頻度を増やし、土が乾かないように注意します。
- 温度管理:高温が原因の場合は、涼しい場所に移動させるか、直射日光を避けることで温度を下げます。
- 通気性の確保:過湿が原因の場合は、水やりを控えめにし、通気性を改善する必要があります。排水の良い土を使用し、過湿を避けます。
再生の可能性
茶色く変色したコウヤノマンネングサが再生するかどうかは、その状態によります。部分的に変色している場合は、適切な管理を行うことで再生の可能性があります。そのまま育ててあげると新芽を出すこともあるのであきらめずに育成してあげましょう。茶色に変色した株は、カットしてまき苔にして増やすことも可能です。しかし、全体が茶色くなっている場合は、再生は困難な場合が多いです。
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