【ホウオウゴケ】基本的な植え方・育て方・増やし方

ホウオウゴケの植え方や育て方、増やし方をまとめています。

また、苔テラリウムの作り方をこちらの記事で紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。

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ホウオウゴケの特徴

基本的な特徴

  • 科目:ホウオウゴケはマゴケ綱シッポゴケ目ホウオウゴケ科ホウオウゴケ属に属します。
  • 外観:葉は濃い緑色で、沢沿いの日陰の湿った岩や地上に群生します。ホウオウゴケの仲間の中で最も大きくなる種類で、大きくなると6~10cm程度になります。
  • 名前の由来:伝説の鳥、鳳凰の羽に似ていることから名付けられました。

生育環境

  • 自生地:湿度の高い場所、特に沢沿いの日陰や湿った岩上に自生します。
  • 日照条件:半日陰~日陰を好みます。直射日光は避けることが推奨されます。

観賞価値

ホウオウゴケは、その繊細で美しい外観から、観賞用としても人気があります。特にテラリウムや苔玉などの小さなガーデニングにおいて、その美しさを発揮します。水中葉はウォーターフェザーと呼ばれ、アクアリウムでも用いられることが多いです。

ホウオウゴケの育て方

  • 育て方: 保水性が良く、水がたまらない程度の排水性と通気性がある土が適しています。肥料は特に必要ありません。半日陰~日陰を好む植物で、直射日光が当たらない、涼しい場所に置くことが推奨されます。30度以上の高温が続くと、葉先が黄色に変色することがあるので、夏場は高温になり過ぎないように注意が必要です。

ホウオウゴケの基本的な育て方

適切な環境の設定

  • 光の条件:ホウオウゴケは半日陰~日陰を好みます。直射日光は避け、木漏れ日が入る程度の場所が理想的です。
  • 水分管理:ホウオウゴケは乾燥に弱いため、定期的な水やりが必要です。葉が白っぽくなってきたり、触ってみて湿ってなければ土に水がしみこむまで霧吹きで全体的に水を吹きかけます。

土壌の選択

  • 土の種類:保水性が良く、水がたまらない程度の排水性と通気性がある土が適しています。
  • 鉢の選定:多湿を好むため、テラリウムでは口の狭いものか蓋つきがおすすめです。

育成のポイント

  • 温度管理:30度以上の高温が続くと、葉先が黄色に変色することがあるので、夏場は高温になり過ぎないように注意が必要です。
  • 病害虫の予防:過湿状態を避け、通気性を良くすることで病害虫の発生を防ぎます。

注意点

  • 乾燥に注意: ホウオウゴケは乾燥に弱いため、適切な水やりが重要です。葉が白っぽくなったり、触ってみて湿っていなければ、土に水が染み込むまで霧吹き等で全体に水をあげてください。
  • 環境適応: 新しい環境に適応するまでに時間がかかることがあります。変色した葉からも新芽が出ることがあるので、根気よく世話を続けることが大切です。

ホウオウゴケの植え方

植え付けの準備

  • 適切な土選び:ホウオウゴケは保水性が良く、水がたまらない程度の排水性と通気性がある土を好みます。
  • 容器の選定:通気性の良い鉢を選びます。排水の良い土を使用し、過湿を避けるために底に排水穴がある鉢が望ましいです。

植え付けの手順

  1. 土の準備:選んだ土を鉢の底に均等に敷き詰めます。
  2. ホウオウゴケの配置:ホウオウゴケを優しく広げ、土の上に置きます。根元を軽く土で覆うことで、安定させます。
  3. 水やり:植え付け後、霧吹きで軽く水を吹きかけます。この時、土が湿る程度に留め、過湿にならないように注意します。

植え付け後の管理

  • 光と湿度の管理:ホウオウゴケは半日陰~日陰を好むため、適切な環境を維持します。
  • 定期的な水やり:土の表面が乾いたら、霧吹きで水を与えます。乾燥を防ぎつつ、過湿にならないようにバランスを取ります。

ホウオウゴケの増やし方

巻き付け法による増殖

  1. 石の準備:石を水につけて空気が抜けるまで待ちます。
  2. ホウオウゴケの準備:ホウオウゴケを1本ずつ分けて水洗いし、葉の先端から1cm程をカットして成長点を止めます。
  3. 巻き付け:石にホウオウゴケを糸等で苔が離れないように巻き付けて固定します。
  4. 管理:蓋付きの容器や腰水で育てます。

まき苔法による増殖

  1. ホウオウゴケの準備:ホウオウゴケを細かく刻みます。
  2. 敷き詰め:水につけた石の上にホウオウゴケを重ならないようにのせます。
  3. 管理:蓋付きの容器や腰水で育て、芽が生え揃うまで土が乾燥しないようにします。

移植法による増殖

  1. 種苔の分割:ホウオウゴケを直径2cm位の小さな株に分けます。
  2. 植え付け:分割した株を新しい鉢に植え付けます。
  3. 管理:直射日光が当たらない、涼しい場所で育てます。

ホウオウゴケが茶色くなる原因と対処法

原因

  • 乾燥:ホウオウゴケは乾燥に弱く、十分な水分が得られていない場合に茶色く変色することがあります。
  • 高温:30度以上の高温が続くと、葉先が黄色に変色することがあります。
  • 過湿:夏場など日中の気温が高いときに水やりをすると群れて葉が茶色に変色する恐れがあります。

対処法

  • 水やりの改善:乾燥が原因の場合は、霧吹きで軽く水を吹きかけ、土の湿度を保つようにします。水やりの頻度を増やし、土が乾かないように注意します。
  • 温度管理:高温が原因の場合は、涼しい場所に移動させるか、直射日光を避けることで温度を下げます。
  • 通気性の確保:夏場の気温が高いときの水やりによる過湿が原因の場合は、朝の涼しい時間や夕方に水やりをしてください。

再生の可能性

茶色く変色したホウオウゴケが再生するかどうかは、その状態によります。部分的に変色している場合は、適切な管理を行うことで再生の可能性があります。しかし、全体が茶色くなっている場合は、再生は困難な場合が多いです。

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