ホソバオキナゴケの植え方や育て方、増やし方をまとめています。
また、苔テラリウムの作り方をこちらの記事で紹介しているので、気になる方はぜひ参考にしてください。
ホソバオキナゴケの特徴とは?
ホソバオキナゴケは、シラガゴケ科に属するコケ植物です。海外では朝鮮~中国など東南アジアに多くみられ、日本では北海道から九州、小笠原諸島のやや明るく湿った場所の土上や岩上に群生しています。
ホソバオキナゴケの特徴は、以下のとおりです。
- 植物体は黄緑色で、茎は高さ2~3cm、赤褐色の仮根を密につける。
- 葉は披針形で、長さは3~4cm。
- 朔は卵形で、長さ約1.5~2.5cmの朔柄の先につく。
ホソバオキナゴケは、冬場に旺盛に成長し、暑い時期は成長がゆっくり、あるいは成長が止まります。また、ホソバオキナゴケの朔は、8月頃から2月頃になると、タマ状の姿を現し、その姿が非常に可愛らしい苔です。
ホソバオキナゴケは、観賞用として人気があり、苔テラリウムや盆栽などによく用いられます。また、ホソバオキナゴケは、土壌の保水性や保肥性を高める効果があるといわれており、庭園や公園などの緑化にも用いられています。
ホソバオキナゴケの植え方
準備するもの
- ホソバオキナゴケ
- 用土(市販の苔用培養土や、赤玉土小粒や鹿沼土小粒を混ぜ合わせたもの)
- 容器(鉢や瓶、ガラス容器など)
- 霧吹き
植え付け手順
- 容器に用土を敷き詰めます。
用土は、水はけと保水性のバランスがよいものを使いましょう。市販の苔用培養土や、赤玉土小粒や鹿沼土小粒を混ぜ合わせた用土が適しています。
- ホソバオキナゴケを、根元が隠れる程度に用土に挿します。
ホソバオキナゴケは、茎の下部を1~2cm程度切り、用土に挿します。
- 霧吹きなどで、用土を湿らせます。
植え付け後は、たっぷりと水を与えましょう。
ホソバオキナゴケの育て方
水やりのコツ
ホソバオキナゴケはある程度の乾燥には耐えますが、乾燥状態では成長しません。霧吹きで空気中の水分をこまめに与えることで元気に育てるができます。ただ、多湿は苦手ですので、水やりは土が軽く湿る程度にとどめ、可能であれば窓際のような風通しの良い場所に置くようにしましょう。
容器の選び方
通気性のあるセミオープンタイプの容器を選ぶことが重要です。密閉容器では、苔がうまく育たないことがあります。
ホソバオキナゴケを育てるときの注意点
色の変化について
苔が白っぽくなるのは乾燥のサインです。水をあげると緑が濃くなりますが、脱色したような白の場合は枯れている可能性があります。
枯れの原因と対策
先端から茶色く枯れる場合は、乾燥や通気の問題が考えられます。通気部分を減らし、ミネラルの少ない水を与えることで改善されることがあります。
ホソバオキナゴケにカビが生えた時の対処法
カビの除去
カビが生えた場合は、まずはカビが生えた部分を取り除きます。小さなブラシやピンセットを使って慎重に除去しましょう。
環境の改善
カビの除去後は、環境を見直しましょう。通気性を良くし、水やりを控えめにして過湿を避けることが重要です。
ホソバオキナゴケのカビを予防するポイント
適切な水やり
ホソバオキナゴケは乾燥に強いので、水やりは控えめに。土が乾いてから水を与えるのが基本です。
通気性の良い容器の選択
通気性の良い容器を選ぶことで、カビの発生を抑えることができます。セミオープンタイプの容器がおすすめです。
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